私の宝物…

父と母と過ごす中…
一言で言うと、「振り回されました」

特に母は…
元気だった頃は、母が全てを切り盛りしていました。
母の言う事に従っていれば、間違いはありませんでした。

突然の大きな病気…
身体が思うように動かない…
頭が混乱し考えがまとまらない…

とてつもない「喪失感」に襲われ、歯がゆくて、悔しくて、情けなくて、色んな事が頭の中をグルグル回って…
本当に辛そうでした。

今まで、母が「こうしよう…」と言うと、誰もが即従いました。
でも、病気になってからの母は、「うつ状態」になったり「ハイ状態」になったり、物忘れははなはだしく、何をしても…

私は毎日、目を丸くし…
空いた口がしまらず…
「あ…あ…あ…」と固まる時がしょっちゅうでした。

でも…
私は喜んで振り回される事にしたんです。

だって…
神様は私の願いを叶えて下さったんですもの
あの日私は確かに神様にお願いしました…
「神様…どんな状態でも構いませんから、どうか私の側に父と母を置いて下さい…まだ天に連れて行かないで下さい…」と涙しながら祈ったんです。

神様は私の願いを叶えて下さったんです。

でも、クラックラする中で時に思ったものです…
「しまった…どんな状態でもではなく、完全に癒して下さいと、もっと厚かましく祈るべきだった…」と…

神様は私達の願いを叶えて下さいます。
そして…「それが最善」なんです。

二人が天に帰り三年…
神様は私に素晴らしい体験をさせて下さり、私を成長させ、沢山の「証」を下さいました。
その一つ一つが私の宝物です。